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上棟

本日上棟です。
昨日仮筋違を打っておいた1階の間直しからです。 柱の垂直を確かめながらひずみがあればワイヤーでひっぱって直した後動かないように仮筋違で固定。
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土台にオダンゴ状に出っ張っているのは土台を固定しているボルト穴をウレタンフォームで埋めたところです。
すっかり外部を囲ってしまうまでに若干時間がかかるので雨がかかってもそこからしみ込まないようにするのとボルトの金属を伝わる熱でそこに結露がおこらないようにするためで、土台だけではなく梁などの外周部ボルト穴もすべてこのようにウレタン注入してヒートブリッジを作らないようにしています。
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2階の床に24ミリの下地合板を張ってしまいます。作業性が各段によくなるのと安全対策のため、そして床自体が大きな一枚の板として構成されるので建物の強度が格段にあがります。
施工会社によっては「キューブ構造」などといって宣伝していたりもするようですが専門的には剛床という構造要素として昔からある方法です。
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2階の柱、梁を組み上げて・・・
梁が細かく構成されているのがお分かりだと思います。 最大1.8x0.9m間隔に梁がかけられており、上にちょうど合板が並べられるサイズになっています。 この合板の4辺を止めつけますので水平面がねじれることなく剛床となります。
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小屋組みをつくり上棟完了です。 床だけではなく屋根下の梁上にも合板が張られていることがおわかりだと思います。 従来の工法では隅に火打ち梁という斜め材が水平に入っているのですが、これは実は水平面の補強にはあまり効かないのです。
さらにこの屋根下の合板は別な意味もあるのですが・・・
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# by zaxhuji | 2009-04-18 23:17 | 建築

土台敷き・1階建て方

いよいよ土台敷きです。出来上がったコンクリート基礎の上に土台を敷きこむための墨を出してゆきます。
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この際、基礎断熱の上端にはシロアリが突破できないよう専用のシートをかぶせます。
北東北ではシロアリ対策は義務付けられていませんが最近はこの基礎断熱のスタイロフォームの中を通ってシロアリが進入してくるケースが報告されていますので念のためです。防蟻材入りの断熱材などもあります値段が3倍以上することや人へのホウ酸の影響などもいわれていますのでこうした手法をとります。

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土台にアンカーボルトの位置のしるしをつけ、穴を開けます。 土台の下に隙間が出来ないように気密パッキンを張った上で青森ヒバの土台をすえつけます。
青森ヒバは耐久性も高く唯一ヒノキチオールを含んでいる材種なのでシロアリ除けにもなります。

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構造材や補足材の受け入れをします。

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1階を建ててゆきます。

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住宅地の中なので静かな電動クレーンを使用します。ラフターなどの一般的なクレーンと比べて比較的狭い場所でも設置できるので助かります。

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ホールダウン金物なども配置しておきます。

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今回はNCマシンによるプレカット構造材です。 手で加工するのと比べると一長一短ですがコストが安いことが第一です。 プレカットといえども精度はその工場にゆだねられておりよく「プレカットだから高精度」という宣伝をする会社がありますが、機械をランニングする上でスリップしたり、セット誤差があったり、加工にはやはり職人技が要求されます。 工場も選ばなくてはなりません。

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1階が立ち上がりました。 間直しとよばれる縦横のひずみを修整して仮すじかいで固定して完了です。
# by zaxhuji | 2009-04-17 23:39 | 建築

土間コン打ち

昨日温水配管した床下にコンクリートを打ちました。
また、建物周囲に砕石をしいて泥が跳ね上がらないようにします。

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予定の厚さ(12~15センチ)になるまでコンクリートを流し木ゴテでしあげてゆきます。
防湿シートとこのコンクリートで床下地面からの湿気がほぼ完全に止まります。床下へのシロアリの侵入も防げますし作業効率も上がります。
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温水がこの床下のコンクリートを暖めることになります。 10㎥以上のコンクリートの熱容量は膨大で、床下一面を均一に暖めるので温度差が非常に小さくなります。

同様のスラブ暖房をやっている他社さんもありますがほとんどは電気ヒーターを埋め込んだものです。 なぜ温水なのかというと、電気ヒーターは燃料は電気だけですが、温水は水(この場合は不凍液ですが)を暖めることができれば燃料は電気でも石油でもヒートポンプでも何でもいいからです。
今はコスト的に電気ボイラーを使っていたとしても将来ヒートポンプにも変える事ができますし太陽温水器なども使えそうですし可能性が広がります。 長い年月の間にはエネルギー供給がどうなるかわかりませんし・・・
# by zaxhuji | 2009-04-15 23:05 | 建築

配管工事

今日は配管工事です。
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スラブ暖房のための温水回路を配置しました。
これは土間コンクリートの中に埋め込まれるもので、土間コン全体を低温の温水で暖めます。
床下が暖かくなるので家全体にその暖かさが回ります。 床板だけを直接熱する床暖房とは違います。

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使っているパイプは架橋ポリエチレン管ですが、フレキシブルで耐圧性、耐久性も十分あり現在では上水道工事などでも金属管ではなくこれに切り替わってきました。
つなぎ目などもなく一本で配管しますのでつなぎ目からの漏水の心配がありません。
また、接続工事費も安くなります。

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前もって埋め込んであったサヤ管の中に上水道管や温水管を通します。こうしておけばあとから抜き差しができますのでメンテナンスのための交換なども可能になります。

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水道の外回り配管なども同時に掘削して埋め込みました。
# by zaxhuji | 2009-04-14 23:55 | 建築

土間準備

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土間コンクリートを打つ準備です。
砕石をしきこんで突き固め、防湿シートを敷き込みます。 
さらにワイヤーメッシュを敷いてコンクリートを流し込みますが、これはべた基礎の耐圧板ではありませんので基礎の強度には直接関係がありません。
しかし、布基礎に鉄筋を差し込んで連結することによって実際にはかなりこの土間コンも負荷に対して効果を発揮するようになります。

以前鉄骨造の建物が不同沈下した物件で巾60センチの土間コンを沿え打ちしたことで沈下が止まったことがありました。 本格的なスラブとしてはみることができませんがバカにしたものでもないようです。 また、防湿効果も高く、ピンコロと呼ばれるわずか20センチ角の束石に床束を立てることと比較すれば直接この土間スラブに束を立てたほうが強度的にもはるかに丈夫です。

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基礎の周囲にオリジナル工法のベント断熱を施し土を埋め戻してあります。

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コンクリートを打つときはこの網はスペーサで浮かせますが明日はこれに温水配管を取り付けますのでこのままにします。

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フェンスの本体の取り付けも完了しました。
# by zaxhuji | 2009-04-13 21:39 | 建築